お店に問い合わせ
  • ホーム » 旅するむすぶログ » 【旅するむすぶログ】瀬戸内に浮かぶ「青いレモンの島」愛媛県岩城島に3年ぶりに行きましたっ

    【旅するむすぶログ】瀬戸内に浮かぶ「青いレモンの島」愛媛県岩城島に3年ぶりに行きましたっ

    みなさま、こんにちは。
    続いても、訪問ブログ。舞台は、愛媛県岩城島。

    学生の時以来、約3年ぶりに訪問しました!

    岩城島へ行く主なルートは3つ!
    1)因島土生(はぶ)港経由フェリーまたは高速船
    2)生口島洲江(すのえ)港経由フェリー
    3)今治経由高速船🚢

    因島と生口島は、どちらもしまなみ海道の島ですね。
    尾道方面または愛媛方面、出発地により行き方も変わるので入念に調べました。笑

    今回は、尾道方面から出発し、生口島洲江(すのえ)港から岩城島へ。
    ↑岩城島方面を見つめる私。良い写真ですっ
    生口島ばいばーい!行ってきまーす!
    ↑30分に1本の頻度で船が出ていました。

    ↑生口島の洲江港~船から撮影~
    ↑ほぼ貸し切り状態の船内。
    ↑船の内部もレモンを意識したようなカラフルな仕上がり。可愛いですね!
    お出迎えされている気分♪

    船で5分。
    あっという間に岩城島の小漕(おこぎ)港へ。

    岩城島に到着!

    着いたー!!!
    岩城島では3つの港が現在使われており、今回は農家さんの近くにある小漕港を利用。

    到着後は、レモンのハウスへ。
    日本でもレモンのハウス栽培はほんのわずか。
    貴重な圃場へお邪魔しました。
    こんなにカーテンのように滴るように実がなっている畑はあまりないのだとか、、映えますね🍋

    ハウス栽培の強みとは?

    露地栽培のレモンとの違いは、肌のきめ細やかさ。
    見ての通り、とっても綺麗なお肌をしています。

    また、ハウス栽培は農薬を通常の約7割程度減らすことが可能だそうです!
    瀬戸内の特徴は雨が少なく温暖な気候。
    しかし、雨が一切降らないわけではないので、露地レモンは雨や風にのって感染する
    ”かいよう病(褐色の斑点の発生)”などを防ぐために
    露地栽培では、雨風から守る消毒をしていますが、ハウス栽培では不要!になるのです。

    レモンの表面の小さな点々の正体を暴け!

    見てください!レモンの表面には、小さな点々が無数にありますね。
    こんなによく見たことがなかったので知らなかった…Σ(・□・;)

    これは「油胞(ゆほう)」と呼ばれるもので、つぶすと油胞に含まれるリモネンという精油成分が出てくるのだそうです。
    そう、レモンの一番の特徴である、あのさわやかな香りの正体です!

    調べてみると、炭酸飲料などの香料や洗剤の汚れ落とし成分にも使われていました。優れた効果・効能を持つ万能くんなのですねっ♪

    レモンの香りは、不安やストレスが軽減されリラックス効果も抜群!
    食欲をセーブしてくれる効果もあるそうなので、
    食べるのを我慢しなくてはならないときに、ぐっとこらえてリモネンの香りを嗅いでみては…?


    心地よい香りの8割はレモンの外皮に含まれているのだとか!
    柑橘類は、柑橘自身で皮の表面に天然のワックス成分、オイルを出しています。
    実を乾かさないために自発的に行っていて、出荷時に布で拭いて磨くことで、つやつや、ツルツルに表面が輝きます(*´▽`*)

    スーパーなどで購入する場合、流通の過程で擦れ、油胞がつぶれてしまい、香りが落ちてしまうことも。。
    産直の良さは、精油成分たっぷりの状態で届くこと。
    お客様の元に届き、カットした時にレモンの香りを最大限堪能できます。

    ↑収穫したばかりのレモンたち

    岩城島が青いレモンの島と呼ばれる理由

    国産レモンの歴史は約100年。
    岩城島のレモンの木も古いもので樹齢約40年になります。

    ここで疑問を解決!
    「青いレモンの島」と連呼していましたが、
    なぜそう呼ばれるのか?と気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    私も学生の時に岩城島を訪問するまではレモンは黄色じゃん!と思っていた一人なので、、、
    ここで岩城島が青いレモンの島と呼ばれる理由に少し触れますね!

    それは、外国産との差別化。
    どういうことだ…?

    実は、毎年12月ごろの厳しい寒さまでは、レモンは緑色をしているのです。
    なんと!!
    輸入レモンは日本に到着するまでの輸送時間で緑→黄色に変わっていたのです!

    外国産の黄色いレモンとの差別化を図るために、岩城島は『青いレモン』という名前を付けて、1984年に商標登録を取りました。
    その後、島の特産品として『青いレモン』をキャッチフレーズに売り出しています。
    ↑12月上旬訪問時のレモンの様子。
    イエローとエメラルドグリーンのレモンが混ざっています。
    むすぶ青果の商品ページでは、12月頃まではグリーンレモン、以降はイエローレモンとしながらも、エメラルドグリーンのもの(緑と黄色の境目)も混ざるとお伝えしていました。


    輸入レモンの見た目に慣れて、レモン=黄色という印象が根付いていたのですね。
    大人でも、レモンと言えば黄色。と思っている人もまだまだ多いはず。
    ぜひ教えてあげてください!!

    そして、色の変化だけでなく、輸送中の腐敗を防ぐため通常輸入レモンには防腐剤やワックスが使用されています。
    岩城島のレモンは収穫してすぐのタイミングで出荷できるので、防腐剤やワックスを使用せずに私たちの元に届くのです。


    今回ご説明いただいた岡さん曰く、「グリーンレモン=完熟していない=食べ物としての若さ」だとおっしゃっていました。
    人も同じで、若者はまだ経験値が足りず”青い”という言い方をしますよね。
    若者には勢いなどの良さがあり、大人には経験を踏まえた的確な判断、それぞれの良さがあります。
    未完熟のグリーンレモン、完熟したイエローレモン、国産ならではのそれぞれの良さをお楽しみいただけると嬉しいです!

    またね!岩城島!

    窓の向こう側に見えるお隣の島、赤穂根島は無人島。

    昔は人が住んでいて定期的な船の行き来があったそうですが、今は農地を持っている人が手入れに行くくらい。
    人は住んでいないそうです。
    そう聞くと、なんだかちょっぴり寂しい気持ちになるのでした。

    レモネードや、島シトラスのクラフトコーラをいただき、夕日が落ちるのを感じながら、残りわずかの岩城島のひと時にしんみり。。。
    名残惜しいですが、岩城島をあとに…

    今日から2月!2022年もあっという間に1か月が経ちましたね。
    コロナウイルス感染拡大と石油高騰により、輸入の農産物が日本になかなか入りづらくなってきたり、価格が上がったり…という現状。
    国産農産物に再注目の波がきているように感じます。
    日本の農産物の美味しさ、旬を改めて見直す時期かもしれません…

    みなさんも疲れたときはこの夕焼けに癒されて、ぜひ明日の活力にしてください!
    本日はこの辺りで失礼いたします。

    最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>