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    【旅するむすぶログ】五泉のさといも生産者 せきかわ農園に行きましたっ

    みなさん、こんにちは。12月に入り、2021年も残りわずかとなりました!
    クリスマス、大晦日、、考えただけでもあっという間に終わっちゃいますね。。

    私は先日クリスマスケーキの予約をし、着々とクリスマスパーティーの準備を進めています笑
    チキン、ローストビーフ、ケーキ、などなど年末に向けて美味しいモノ三昧の日々だっ!

    そしてそして、これからの時期欠かせないものといえば、、さといも!
    むすぶ青果に寄せた強引な連想でしたかね…?笑 お許しを。

    私個人の話をすると、さといも=おばあちゃんです。
    料理上手の祖母がさといもの煮物を小さい頃からよく作って食べさせてくれた、、そんな幼少期のほっこりする思い出です。

    里芋=子孫繁栄!? おせち料理の定番食材!

    日常的にも味噌汁やけんちん汁に登場するさといもですが、みなさんはなぜ、さといもがおせち料理の定番なのかご存知でしょうか?
    お恥ずかしながら私は今まで何となく食べていたので知らず、、ちゃんと調べてみました。
    調べてみると、、
    さといもは、一つの種芋から親、子、孫…と芋が出てくることから、子宝を連想させ、子孫繁栄を願って食べられていました。
    さといもの形を家庭円満の〇(まる)のイメージと結び付けている地域もあるそうです。

    他にも同じ野菜つながりで、れんこんも
    穴から向こう側が見通せることから「将来の見通しが良い」という意味がありおせち料理の定番ですね。
    そういえば、祖父の家に新年の挨拶に行ったときに、れんこんの意味を教えてもらい、たくさん食べなさいと言われたことを今でも覚えています。

    他にも、おせち料理に使われる食材ひとつひとつに意味があるので、この機会に調べてみてはいかがでしょうか?

    さてさて、本題に戻りましょう。
    むすぶ青果では五泉のさといもをせきかわ農園さんの生産者指定でお届けしています☆
    生産者である関川さんのお話を交えながら、五泉のさといもについて一緒に探っていきましょう!

    まずは五泉の紹介から。

    五泉とは一体どんなところなの?

    お料理好きの方は、”五泉のさといも”と聞きピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
    新潟県の中央東側に位置する五泉市は、三方を山、阿賀野川や早出川といった川にも囲まれ、自然と深く関わりがある土地です。
    五泉は明治・昭和・平成の大合併すべての時代に合併を繰り返し、平成18年から現在の五泉市になりました。
    キレイに整えられています!
    五泉という場所は分かりましたが、具体的に他の産地との味や見た目の違いが気になるところですよね。

    五泉のさといもの特徴を教えて!

    五泉のさといもは、なんと、種は自家栽種。 え!!驚きですよね。
    大和早生(やまとわせ)という丸芋系の品種で、市場では『帛乙女』(きぬおとめ)として流通しています。
    むすぶ青果では長手形状という細長い形状のものを取り扱っています。
    調べたところ、
    『帛乙女』とは、日本三大白生地産地である五泉産の『絹織物』の帛にたとえ、”乙女のような愛らしさで人々に親しんでもらえるように”という意味が込められているそうです。
    愛が感じられますね。

    ※今回むすぶ青果が取り扱っているのは長手形状という細長いもの。丸芋規格ではございませんのでご留意ください。※

    そして五泉のさといもの特徴は、なんといってもきめの細やかさ!
    滑らかな舌触りで甘さを感じられます。
    粘りがありながら煮崩れがしにくいため料亭などでも重宝されています。
    実際に、関川さんも高級料亭に出荷しており12月は特に大忙し!
    また、白くつやがある見た目はとても美しいのです。さすが、絹にたとえられるほど。
    見た目も、感動する味も兼ね揃えた五泉のさといもの美味しさの所以はいかに…

    五泉のさといもの美味しさの鍵は”土”!?

    “土”がカギです。
    昔、一級河川の阿賀野川が氾濫した際に残した土が、砂が混じり水はけがよく、さといもの栽培に適したのです。

    へぇ~~!!自然と共生しているからこそ生まれた恵。深いですね。
    そんな美味しい五泉のさといもですが、どうやら危機に直面し始めているらしい…のです。

    五泉のさといもの危機…?

    農業全般に言われていることではありますが、五泉地区も例外ではなく農家さんが減少傾向にあります。
    主な理由は2点
    (1)高齢化
    さといも栽培は重労働なので、歳を取ると作業が身体的に厳しくやめざるを得ない。
    (2)圃場の規模
    さといもは連作ができない作物ですが、ローテーションができるほどの圃場を持つ農家さんが少ない。
    せきかわ農園さんは広い圃場を持ち、ローテーションを組むことができるので最低でも5年は空けることができるのです。
    米とさといもをメインに栽培しているため、
    今年さといもを作った畑は来年稲作にして、畑のやりくりをすることで良質な品質を保つことができるのです。素晴らしいですね!!
    五泉の現状やさといもの特徴についてお話をお聞かせいただいた代表の関川義之さんは、せきかわ農園の10代目。
    とてもフランクでいつも楽しくお話しさせていただいています!
    五泉の土はさといもに適しているというお話でしたが、関川さんはさらにこだわって栽培しています。

    せきかわ農園のこだわり

    せきかわ農園は、五泉で唯一の特別栽培認証を取得しています。
    農薬は県の基準の半分以下。除草剤を少し使う程度にとどまり、地域で唯一牛糞堆肥を使用して栽培しています。

    五泉は雪がたくさん降る地域のため、冬の時期に収穫はできない。
    そのため、雪が降り積もる前に収穫をすべて終え、株のままハウスで貯蔵し年明け以降、翌年の春頃まで出荷を続けます。
    みなさま、ここまでいかがでしたでしょうか。

    関川さんと話す中で、五泉も例外ではなく農家さんが減少している現実を目の当たりにしました。
    美味しくて、後世にも残したい、そんな価値ある五泉のさといもが途絶えてほしくないです。

    私は、こうした差し迫った高齢化や後継者不足の問題に触れると、今自分が食べているものに対して、より一層ありがたみを感じ、より深く味わいたくなります。
    将来を不安に思う気持ちももちろんありますが、今消費できる喜びを感じるのです。
    自分の元にやってきた野菜や果物をできるだけ1番美味しい状態、調理で食べたい。と。
    それは、作ってくれた生産者や農作物に対してのせめてもの恩返しになるのではないかと思うからです。
    常に考えることは難しいかもしれませんが、心の片隅に感じていたいです。

    そして、冒頭で「さといもはなぜ年末に重宝されるのか」という話をしましたが、
    何気なく食べていたものが意味を知ると世界が変わりますよね。
    知ることってなんて面白いのだろうか。
    知っていることが増えるとちょっとお得感があったり、特別感を味わえたり…
    生涯学び続けたいものです。

    むすぶ青果としても、引き続き少しでも多くの人に野菜や果物のことを知ってもらい、みなさんの生活がちょっぴり豊かになったり、幸せをお届けできるよう働きかけていきます。

    今回も最後までお読みいただきありがとうございました。